どう考えても美容のだろうがよ

「フェイスマスクを買おうかと思う」「は?バイク、スキー、スノボどれやんの?」

「ばっか、ちげーよ。今いる場所から考えろよ。どう考えても美容のだろうが」

幼馴染のツレと遊んでるけど、する事も無くフラり入店したドラッグストア。わざと間違えたんじゃ、そう思う程の天然に呆れつつ商品棚を漁る。

種類たっくさんあんなぁ。良くわかんねぇや。「そういう事を気にする人?」まぁごもっともな反応だ。

自慢じゃねぇが、基礎等まるで無視しまくる人生だった。「自分らも歳取ってきたじゃん。いい加減考えなきゃイカンと思ったワケ」

「まだ若ぇよ」「若くねぇよマジで。私が買うんだからお前も買え」「うわー命令形聞かねーし。奢り場合だけ使ってやる」

「いやいやそっちがありえん、意味分かんねぇ。ほらレジ行くぞ」はぁーマジでー?と叫ぶツレを黙らせ、フェイスマスク2つを抱えつつ、レジへ向かう。

奢りはしねぇぞ。ほらさっさと財布出せ。